ニキビ(尋常性瘡)は青春期にかかる病気だと思う人が多いかもしれないが、ある人は40歳になってもニキビがまだある。
一体、どんな人にニキビができやすいのか?
どんな人はニキビができにくいのか?
私の40年間の臨床経験から見ると、アトピー性皮膚炎の人のほとんどはニキビができないのだ。もしアトピー性皮膚炎の人にニキビができたら、この人のアトピー性皮膚炎はそろそろ治る頃だろう。
ニキビは、青春期にできやすい皮膚病だが、子供の水痘とは異なるのだ。ニキビは実質性痘で、子供の水痘は水溶性痘である。ニキビも油性脂肪性の痘である。
要するに人間の痘は二種類に分かれる。一つは水溶性痘で、一つは脂肪性痘である。水溶性痘の人は神経が細かく、神経質な人が多い。その反対に脂肪性痘の人は神経が太く、迫力のある人が多い。
この二つの痘とも体内毒素、汚血による病気だから、蔡博士のNAT針療法、体内汚血除去術で治療すればよい。
一番重要なのは、一般病院の化学薬品治療を受けないことである。
【ニキビは身体にたまった産業廃物!】
ニキビの基本は、赤みのある脂質が入っている粒で、
つまり、「面庁(めんちょう)」といわれる脂肪のかたまりです。
ニキビの症状の程度に違いこそあれ、だいたい15歳から25歳までに多く、若い人の約八割に見られます。
うまく処置するとニキビは自然に消えていきますが、こじらせるとなかなか治りません。
しかも成人後もニキビ跡が残ることがあり、こうなると立派な尋常性ざそうです。
わたしは、ニキビとアトピー性皮膚炎は、非常に関係が深く、似通った皮膚病であると考えています。
体内に産業廃棄物や毒素がたまったために発症することでは、
ニキビとアトピー性皮膚炎は同じです。ただし、体質が違うと思われます。
持っている体質によって、ある人はアトピー性皮膚炎が発症し、
また別のある人はニキビが発症するのです。
症状から見ると、アトピー性皮膚炎の人が皮膚一面に毒素が出ているのに対し、ニキビでは毒素が皮膚の何カ所かに集中しています。
このことから、ニキビの人は毒素を一カ所に集中できる体質であるのに対し、アトピー性皮膚炎の人はそれができない体質である、という見方もできます。
ニキビは、一種の毒素を排出する現象なのです。
また、ひと口にニキビといっても、白いたんばくなもの、黄色いうみを持つもの、
赤く血のようなものなど、体質によって症状は異なります。