
当院が蔡式鍼灸療法に真剣に取り組むようになったのが、今から40年前からです。
【中国医学から現代医学の針療法にアレンジ】
中国医学は長い歴史と伝統に裏付けさた、非常に信頼のおける医療手段です。しかし歴史が長いための欠点も持ち合わせています。特に陰陽五行論の理解を基本に人間の体を診るという方法は、現実と病状との間に大きな隔たりをつくってしまうことがあります。
つまり、患者さんが苦しんでいる痛みなどの症状を素早く緩和したりするような漢方薬の調合ができず、治療に長い時間がかかってしまうのです。針灸の理論にしてもそうです。針は素晴らしい治療法であるにもかかわらず、針灸の基礎理論である経絡(気の通る道)と経穴(ツボ)を今でも取り入れているため、現代の病理と合わず、実用性に欠けてしまうのです。
そこで私は「現代解剖医学鍼灸治療」として、経路と経穴ではなく、現代医学の神経分布を基本に施術を行う方法を研究・開発しました。現代西洋医学と中国医学の優れた点を融合させたのです。一般的な中国医学由来の針灸とは、まったく異なる独自の方法です。なぜ神経分布を基本にしたかというと、汚血は患部の周辺にある神経に沿うようにして、小石のような小さな塊となってたまっていくからです。
この汚血の塊ができているところに針治療を施していくと、汚血の塊は崩れ、内容成分である異種タンパク質やさまざまな雑物は俳泄されていきます。すると、病巣が縮小し、やがては消滅します。もちろん炎症や痛みなどの症状も治まっていきます。カッピングを取り入れたNAT針療法を開発する前は、この針灸治療を行っていました。
臨床経験からは、「現代解剖医学鍼灸治療」だけでも、9割近くの病気の改善に役立つことがわかっています。しかし、改善であって、完治ではありません。
私は病気を完治させることができなければ医師の存在意義はないと思いました。そんな思いで研究を進めていった結果、辿り着いたのがカッピングです。
【蔡式鍼灸療法の特徴】
- 即効性がある。施鍼すると、すぐに効果が感じられる。
- 簡便性がある。診断がそのまま治療になります。
- すべての病気に対応できる
- 病気を根本的に治療できる。
- 設備が簡単でどこでも施術できる。
- 副作用の心配がない
- 予防、治療の両面で効果が非常に高い

この優れた鍼灸治療の特徴を生かし、
当院は現代の病気、症状に対応できる外科鍼灸治療法を考案しました。これは、経絡(ツボ)ではなく、Dr.Tsaiが独自に考案した神経外科解剖鍼灸です。
特定の病気のある人では、患部の周辺などの神経に沿うように小石のような小さな異性たんぱくの固まりができます。
この異性たんぱくの固まりは、代謝されなかったたんぱく質、毒が固まってできたのもで、さまざまな病気の炎症、痛み、コリなどの原因になっています。
その固まりに鍼灸治療を施すと、固まりが崩れてたんぱく質や毒が排出されていき、病巣は縮小、消滅し、 炎症や痛みなどの症状も治まっていきます。
【祭式中国針灸の正しい指導要領】
5000年の歴史を持つ中国針は、日本に正しくイメージされていないようです。中国針灸を正しく理解していただくのが、日中友好針灸普及会の使命であります。そこで、次の4つを主張します。
- すべての病巣は、3~4回針を打てば改善されます。(改善されない場合は、正しい中国針ではありません。)
- 漢方薬を3日間飲んで改善できなかったら、処方を変えるべきです。
- 生きているうちには、誰でも病気をします。年齢とともに病気も重くなり、しかも現代の病気は薬ではほとんど効き目はありません。
- 中国針灸は、まさに中国人の性格を表しています。その場で効く、早く効く、効率よく効く。いかなる病名と原因と診断に関係なく効きます。
あらゆる皮膚病は、これだけ守っていただければ100%きれいに治ります。あなたの皮膚病を悪くするのは、現代の医療がニキビすら治せないのに、そのほかの皮膚病に対しても治療方法を知らないまま、患者さんに従来の処方をしつづけるからです。だから、あなたの皮膚病が治らないどころか悪化するのは、ステロイド軟膏、かゆみ止め、抗アレルギー剤の副作用ですので、早めにそれらの処方をやめてください。むしろ、ほったらかした方が早く治ります。


【蔡式鍼灸療法が特に有効な病気】
狭心症、心筋梗塞、膵臓がん、胆管がん、肝臓がん、肺がん、糖尿病、膵臓炎、頭痛、
緑内障、眼精疲労、目のしょぼつき、後頭部頚部痛、肩こり、肘痛、胃痛、疲労、自律神経失調症、
腹痛、微熱、アレルギー性鼻炎、めまい、胃潰瘍、背部痛、腰痛、座骨神経痛、生理痛、胸部痛、
不整脈、不眠症、イライラ、気管支炎、息苦しい、肝臓腫脹、尿管結石、骨盤内臓炎、ネフローゼ、
腎炎、顔面神経麻痔、中耳炎、歯槽膿漏、鼠径リンパ節腫脹、花粉症、椎間板ヘルニア、ストレスによるコリ
【他に治療法がないが、針灸ならなお効果的な病気】
耳鳴り、先天性心疾患、気管支拡張症、気管支喘息、慢性気管支炎、視力低下、
息切れ、膠原病、全身性エリテマトーデス、不妊症、間欠政行
【針灸治療後の手当について】
施術後に、まれに、鍼を刺した痛みが残る場合がありますが、クリニックにご連絡いただくか、よく患部をもむか、または、温いタオルをのせてマッサージしてください。

