〒151-0061 東京都渋谷区初台1-51-5-B1
京王新線初台駅中央口→南口より出て正面ビル地下1階

診療時間
午前8時50分~午後5時
休診日
日・月・火・祭日
episode.gif

中国大陸の上空を飛ぶ旅客機の客室。
目的地の空港に近づき、ほどなく着陸準備の赤ランプがつくかというころ、突然、機長の機内放送が響いた。

「急病人が出ました。お客様の中に、ドクターはいらっしゃいませんか」機長は、北京語と英語で繰り返しそう尋ねている。

出張のパートナーと談笑していたDr,Tsaiは、会話を中断して機内を眺めた。
客席前方、トイレの前の床に、男性が1人うつ伏せに倒れている。
2人のスチュワーデスがしきりに声をかけていた。

Dr, Tsaiは、機長の声に応じて急患を診に行こうとした。
しかし、それより早く、1人の紳士がトイレの方へ向かった。彼も医師なのsだろう。

「自分のほかにも医師が乗り合わせていたのか。それじゃあ、お手並み拝見といくか」と、Dr. Tsaiは、ひとまず様子を見ることにして、座りなおした。
15分ぐらいたち、着陸準備の赤ランプが点灯された。
医師とスチュワーデスの声の合間に、まだ痛そうな男性の大きなうめき声が聞こえる。
どうやら、適切な処置ができていない気配だった。

Dr, Tsaiは、やおら立ち上がり、彼らのところへ行った。急患は、香港に住む45歳の男性。機内の狭いトイレで、無理な姿勢で便器から立とうとして、ギックリ腰にみまわれてしまったのだ。そうとうの重症で、床に伏したまま身動きもできずに痛みを訴えていた。
着陸間近かなのに、そのままでは席に連れて行くのも難しい。

ところが、先に来た医師は、当惑した表情で時おり急患の手首に触れ、
脈をとるだけだった。他にはなにもしていない。
もちろん、ギックリ腰の患者さんの脈を取ったって何の意味もない。

西洋医学しか修めていない彼は、医療設備のない旅客機の中で、
重症のギックリ腰にどう対処してよいか分からず、困っていたのだ。

Dr, Tsaiは、彼のプライドを傷つけないように配慮しつつ声をかけた。
「ドクター、こういう急患は私の専門分野です。ちょっと交代しませんか」
それを聞くと、彼は、ほっとした様子でカクカクとうなずき、患者さんのそばを離れた。

Dr, Tsaiは、触診と簡単な問診をして、鍼治療が有効と判断した。
患者さんに、治療の説明をして施術の同意を得、サイドバッグから、
外科鍼灸療法に使っている鍼と鍼管を取り出した。
鍼は、長さ2寸、太さ7番の特注品。
鍼管も、鍼が患者さんの体に必要以上に深く入らない工夫をした特注品だ。

腰の後ろの鍼を打つ位置を確認し、患者さんの服をめくり上げ、下着のシャツの上から、30本の鍼をスムースに打ち込んでいった。一般的なツボ鍼灸用の鍼より長く太い鍼なので、シャツを着たままでも問題なく打てた。Dr, Tsaiが自分で研究開発した、手馴れた治療だった。

外科鍼灸療法のお灸も、サイドバッグに入っていた。
しかし、その旅客機はクルージング飛行中も禁煙だった。
複数のモグサに点火して、機内で盛大に煙を出すわけにはいかない。
だから、鍼だけの治療で経過を診ることにしたのだ。

患者さんに打った鍼の2〜3本が、時おり、プルプル、プルプルと震える。
その位置の神経が断続的に緊張しているのだ。

先に来た医師もスチュワーデスも、興味津々で成り行きを見守っていた。
5分ほどたったころ、Dr Tsai,は、鍼を抜き始めた。

鍼が刺さった角度の延長線方向に、真っすぐ抜いていく。
抜き取る角度が、刺さった角度から逸れると、鍼先が患者さんの体内で体組織をこすって痛みや傷を生じる。そんなミスは犯さず、手早く鍼を抜き終えた。

鍼が刺さっていたところを、手の平でしばらく押さえた後、丁寧にマッサージした。
鍼の効果でほぐれた患部の血行を、さらに促進する処置だ。

この鍼治療は優れた効果を上げた。身動きもできなかった重症のギックリ腰が、たった5分程度でかなり軽くなり、自分で姿勢を変えて半身を起こせるようにまでなったのだ。

座席に戻すのは無理だったが、おかげでスチュワーデスたちは、急患がその場で安全に着陸に耐えられるよう、準備ができた。

もし、Dr,Tsaiが乗り合わせていなかったら、
事態は、はるかに厄介なことになっていたに違いない。

西洋医学は、救急救命手術や、病原性細菌による感染症の予防、治療などの優れた医療を開発してきた。しかし、西洋医学も万能ではない。特に最近、西洋医学では原因も治療法もわからない深刻な病気が、世界的に増えている。西洋医学は今、厚い壁に行き当たっている。

その壁を打破する人類の味方として、東洋医学が再認識されつつある。
東洋医学は西洋医学とは異なる理念から生まれ、はるかに長い歴史と実績がある。
世界の賢明な人々は、その東洋医学の真価に気づき始めた。
西洋医学ではお手上げの難病が、東洋医学で快癒した例が次々と確認され始めたのだ。

Dr, Tsaiの旅客機でのエピソードは、まさに、そうした東洋医学の優秀性を示す、象徴的なできごとといえる。

治療相談はこちら

お電話でのお問合せ・ご相談はこちら
03-5371-0925

診療時間:午前8時50分~午後5時
休診日:日・月・火・祭日

医学博士 蔡篤俊(さいとくしゅん)は、蔡内科皮膚科クリニック
渋谷区でアトピー・皮膚病全般・難病・成人病・慢性病の治療を行っています
あらゆる皮膚病、あらゆる慢性病、あらゆる成人病の治療方法をお届け致します。

お気軽にお問合せください

お電話でのお問合せ

03-5371-0925

<受付時間>
午前8時50分~午後5時
※日・月・火・祭日は除く

メルマガ登録

メールアドレス(必須)

(例:xxxxx@xyz.jp)
半角でお願いします。
メールアドレス(確認用再入力)(必須)

(例:xxxxx@xyz.jp)
半角でお願いします。

内容をご確認の上、よろしければ下記ボタンをクリックして下さい。

(上記ボタンを押した後、次の画面がでるまで、4~5秒かかりますので、続けて2回押さないようにお願いいたします。)

入力がうまくいかない場合は、上記内容をご記入の上、メールにてお申込ください。

◇ぜひご覧ください◇

◆蔡篤俊 プロフィール◆

sai-prof.gif

蔡篤俊(さい・とくしゅん)1945年台湾潮州生まれ。 台湾中央警察大学卒業後、台湾T.C.L.A.勤務を経て1977年に千葉大学医学部入学、1983年卒業、1991年には順天堂大学精神科で医学博士号を取得。
1993年に蔡内科皮膚科クリニックを渋谷区初台に開業。
主な著書に「神経解剖鍼灸治療書」「ステロイド無しであらゆる皮膚病を体の中から治す」(講談社出版サービスセンター)「あらゆる皮膚病はこれで治る!」(日本文芸社)がある。

蔡内科皮膚科クリニック

住所

〒151-0061
東京都渋谷区初台1-51-5-B1

アクセス

京王新線初台駅中央口→南口より出て正面ビル地下1階

営業時間

午前8時50分~午後5時

休診日

日・月・火・祭日

技術連携医院

技術提携.JPG

ポラリス診療所内科・皮膚科
〒573-1105
大阪府枚方市南楠葉1-54-8
TEL:072-894-7295
FAX:072-894-7296

https://polaris-cl.com/

2022年8月8日より「NAT針療法」を受けられるようになりました。


わたなべ皮フ科・形成外科
ビューティフルライフ再生統合医療クリニック

〒550-0014
大阪市西区北堀江1丁目2‐10 菊屋ビル9階
TEL:06-6586-9780
 
FAX:06-6586-9731
https://yao-hihu.net/

上記の病院は2017年6月7日からNAT針療法を導入します。院長 渡辺先生は経験豊富な女医です。お近くの方、ぜひお問い合わせください。


波佐見病院
〒859-3726 
長崎県東彼杵郡波佐見町稗木場郷792-1
TEL:0956-85-7021
FAX:0956-85-7022
http://hasamihp.sakura.ne.jp/


波佐見病院にて、2015年9月2日から「NAT針療法」の施術が受けられるようになりました。お近くの方は、ぜひ訪問されることをお勧めいたします。

杉原医院
〒662-0813
兵庫県西宮市上甲東園3-6-21

 TEL:0798-57-5527
 FAX:0798-57-5529
https://www.sugihara-jiyuclinic.com/cupping

上記杉原医院にて、2013年12月9日から「NAT針療法」の施術が受けられるようになりました。お近くの方は、是非訪問されることをお勧めいたします。杉原院長は経験豊富な優しい先生です。